私は、リクルート関連企業に約15 年間勤務し、多くの企業様と人事や採用に関わる課題を共有してまいりました。 その中で、特に障がい者雇用に関する話題が印象的で、一部の企業では「障がい者雇用が面倒」などという声が聞かれる一方で、実際に雇用を進めることに悩み、課題を抱える人事担当者も多くおられ、これらの言葉がずっと私の頭の隅に残り続けていました。

さらに、私自身の経験もこの事業を始めるきっかけとなっています。母がうつ病を患った時の苦しさ、統合失調症のメンバーを支えきれなかった悔しさ、そしてそのことを後から気づき深く考えるようになったこと…。 これらの出来事を振り返る中で、「障がい者雇用に本気で取り組む場を作りたい」と強く思うようになりました。

その後、ある精神病院の看護師の方が定期的に開催していた交流会を通じ、ハローワークや企業の人事担当者、支援者、当事者と出会いました。 また、現在もお取引先である人事部長から「障がい者雇用を進めたいがどうしたらいいかわからない」と相談を受けたことが契機となり、実績を積みながら共に障がい者雇用の課題に向き合ってきました。 その道のりの中で、企業の人事担当者から「お前は偽善者か」「鬱になるぞ」といった厳しい言葉を受けたこともありました。
しかし、「やってみたら」と背中を押してくれた言葉が、私の原動力となりました。

当事者には「働きたい」という「欲」を生み出し、企業には「雇用を成功させるノウハウ」を提供する。
それが私たちの目指す使命です。障がい者雇用とは、単に法律をクリアするための作業ではなく、人々の生活を豊かにし、企業の未来を広げる可能性そのものだと確信しています。

私たちと一緒に、新しい雇用の形を創り出していきましょう。